『迷宮ブラックカンパニー』のネタバレ!異世界に行くが「なろう系」ではない

『迷宮ブラックカンパニー』という面白い漫画があります。主人公のニノミヤは現世で若くしてニート生活を手に入れた勝ち組でした。

高級マンションの頂点から凡人を見下し、コーヒーを飲むニート。こういう男を見ると、多くの人は反感を抱き、「ニートのくせに何を言っているんだ」と馬鹿にしたくなるかもしれません。

しかし二ノ宮キンジは24歳で十分な金を稼いで経済的な独立を手にしたネオニートです。完全なる勝ち組なのです。

ここで「ニートなんて仕事もしていないクズじゃないか」と反論したくなる人は、まだ社会の常識にとらわれてしまています。

昔を思い出してください。

中学・高校の頃、夏休みが楽しみではなかったですか?何も矯正されず、自由な夏休みが楽しみでしたよね。

大学に入った人は、大学時代の自由が楽しかったはずです。どこに行くのも自由。平日に好きなところに行って、好きなときにパチンコを打ち、デートして、寝たいだけ眠って、サークルの友達と飲みに行く。

会社に入ってからも、年末年始やゴールデンウィークの休みが待ち遠しいはずです。

どういうことかというと、私達は心の底ではニートのように自由な生活が羨ましいと思っていて、何者にも強制されず、好きなことをやって生きていきたい、と願っているのです。

社会人になってからのニートと学生までのニートの違いは、社会人以降は金を稼いでいないとクズ扱いされる点です。

逆にいえば、金さえ稼げば自由がいいに決まっています。

話が長くなりましたね。そう二ノ宮は経済的強者になり、自由を手に入れたのです。

二ノ宮は会社員がが目指すべき人生の理想像を体現しています。完全なる勝ち組なのです。

雨の中、傘を差して歩く学生や通勤ラッシュで遅々として進まない車を見下ろして勝ち誇っています。

そんな二ノ宮が突然、異世界に飛ばされてしまうのです。
『迷宮ブラックカンパニー』は、類まれなるビジネスセンスはそのままに、異人が住む世界に飛ばされた主人公の話です。

異世界に飛ばされた二ノ宮

『迷宮ブラックカンパニー』はいわゆる異世界転生ものですが、異世界に行ってチート能力を手に入れたり、勇者になったりする「なろう系」ではありません。

異世界の過酷な労働環境に放り投げられても、知恵を駆使して環境を活かし、金を稼ぎ、成功していくストーリーです。『迷宮ブラックカンパニー』の素晴らしいところは、ただのエンタメではなく、資本主義の原理原則が学べる点です。

たとえば二ノ宮は常に。いつでも「楽に、労力をかけずに成果を上げられるか」を考えています。

同じ成果が上がるなら、労力をかけないほうが儲かるからです。他人を使えるなら他人を使います。他人を使うのが資本家です。使われるのは労働者です。

二ノ宮は頭を使い、他人に黙って使われることを由としません。

たとえば宝をたくさん見つけられる抜け道を見つけたら、そこに仲間を連れていき、楽してたくさんの成果をあげようとします。

会社のためでなく、自分が儲けるためです。

一つ一つのセリフに、資本主義を勝ち抜くために大切な原則が込められています。

二ノ宮が裏道を見つけて宝を彫りまくったとき、一緒に連れて行った仲間はこう言います。

「班長とかすごい驚くだろうね!僕らがこんな成果をあげるなんて!」

と。

それに対して二ノ宮はこう言い放つのです。

「メンツなんてどうだっていいさ。ようは如何に俺たちが幸せになるかってことだ」

これ、すごく大事です。「班長」を「上司」とか「社長」に書き換えると私達の会社員生活にそのまま当てはまります。

大事なのは上司に褒められたり、社長を儲けさせることではないのです。如何に自分た幸せになるかを考えなければいけません。

何も考えずにただ会社に尽くすだけの人間を「社畜」と呼びます。

人生を変える二ノ宮の名言

『迷宮ブラックカンパニー』はすべての会社員に読んでほしい脱社畜の教科書です。会社に染まらずに自由に生きていくために大切なことを教えてくれます。

「横に繋がりのある弱者は群れようとするからな。大したことは出来ないくせに不満ばかりを言うようになる。

生産性のないルーチンワークを無難にこなして、弱者であることを盾に下から上を見下す。

世の中に淀みを撒き散らす唾棄すべき存在だ。

俺はそんな連中を使う気にはなれない。

なぜなら俺は勝者だからだ。勝者はただ働くことを由としない

新橋のガードレール下の居酒屋で会社の文句ばかり言っているダサい会社員は二ノ宮の言葉から我が身を振り返るべきです。

大したことは出来ないくせに不満ばかりで、群れを作って吠えたがる弱者。まさに会社員です。すべてのブラック企業に勤める会社員です。

ブラック企業に洗脳されるな

「あなた方は命がけで働いていますか? 競合他社に勝ちあなた方が幸福になるには そういった必死の覚悟が必要なのです。

成果が出せない 時間が足りないというのであれば 簡単なことです。 睡眠時間を削り 食事の時間を削ればよいのです」

『迷宮ブラックカンパニー』に出てくる会社、つまり二ノ宮が異世界で叩き落された会社はブラック企業です。そしてこのブラック企業は、日本のブラック企業の様子を的確に表現しています。

ブラック企業は社員を洗脳します。会社に尽くせばあなたは幸せになれる!身を粉にして働けば報われる、と。

報われるのは資本家です。つまり会社の株主です。会社員は労働者。決して報われません。

二ノ宮は絶対に会社に洗脳などされません。

「お客様の感謝を集め それをやりがいにつなげるのです」

これは超有名ブラック企業のワタミの社長がいけしゃあしゃあと言っていた言葉です。

異世界でもワタミのようなブラック企業が再現されています。

ワタミだけではありません。サイバーエージェントやかつてのグリー、リクルートのように、社員を無駄に表彰して競争させ、半強制的に残業させまくる会社のやり方も再現されています。

謎の表彰制度です。二ノ宮は染まりません。あなたも私も染まってはいけません。表彰なんてクソです。

「常に仕事のことを考えなさい」

などと言ってくる上司の言葉に惑わされてはいけません。常に自分の幸せを考えましょう。二ノ宮もそうしています。

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ここまでの内容が「1巻」の内容です。ものすごく濃いです。私はたくさんの大切なことを学びました。そして会社に行きたくなくなりました。

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