渋谷はナンパの聖地だ。
ありとあらゆるナンパ師が渋谷に挑み、ある者は夢を掴み、ある者は夢に敗れて去っていった。
渋谷は昼と夜と深夜で別の顔を持つ。
昼は暇な女子大生が街を歩き、夕方には専門学校生や女子高生が買い物を楽しんでいる。
夕方くらいから暇そうな会社員が増え始め、日が落ちる頃には人が多くて訳がわからなくなる。
声を掛ける案件に困ることはないだろう。
東京でナンパを嗜む人間は皆、渋谷の洗礼を受ける。
渋谷を歩き、渋谷で声をかけ、塩対応されて苦笑いし、めげずに声をかけてセックスを勝ち取るのだ。
僕も先人の例に習い、渋谷の地に立った。
別の予定があるため、1時間限定の一本勝負だ。
一時間しかないというのに、突然ウンコがしたくなって、ヒカリエに駆け込んだ。
ヒカリエのオシャレなトイレを見て、「オシャレさはいらないから数を増やしてくれ」と思った。
渋谷のビックカメラの横の坂を「宮益坂」という。
道玄坂方面の汚らしいイメージとは異なり、人も洗練されていて静かだ。
ビックカメラの横で信号待ちしていると、おっぱいをぶるんぶるんと揺らせた巨乳美女が歩いてきた。
マジで巨乳で、見た瞬間に心を奪われた。
心なしか、この文字を打つキーボードの音も弾んでいる。
こちらに歩いてくる美女を見て、頭の中が高速に回り始める。
なんて声をかければいいんだ。
チャンスは一瞬。一度で心を掴まなければならない。
どうするどうするどうする────
タピオカ────
────タピオカだ
渋谷中の女がタピオカを飲んでいる。
タピオカで釣ろう!
美女が目の前を歩いて過ぎ去っていった。
後ろから追いかけ、声を掛ける。
「すいません!」
「え?」
「渋谷で美味しいタピオカを知っている者ですが」
「私タピオカ嫌いなの」
話が違うじゃないか。
まさか、タピオカが嫌いな女がいたなんて。
気を取り直し、話を続けようとする。
「ですよね。僕も実はタピオカ嫌いなんです」
「あー」
「せっかくなので、タピオカならぬ、お茶でも…」
「いえ、けっこうです」
「ですよねー」
粘ることもできずに撤退。
残念だった。本当にかわいかった。
しかし前回に比べて成長もあった。全く地蔵をしなかったのだ。
地蔵の対策は、第一に慣れだ。
普段からたまにストナンしておくと、地蔵しにくくなる。
やり始めは週に1回。慣れてきたら月に2回程度の声掛けを継続するといい。
結局、地蔵の根幹にあるのは「羞恥心」なのだ。
話しかけて塩対応されるのが恥ずかしい、という気持ちが我々を地蔵させる。
マジで、誰も気にしてないから大丈夫。
断られた男を見ても、数分後にはみんな忘れてる。
だから気にしないで声をかけよう。
声をかけないと可能性はゼロのままだが、声をかければ1%くらいの可能性はある。
誰にはばかることもなく声をかけまくろうじゃないか。
地蔵対策のふたつ目としては、ルーティーンがあるといい。
僕の場合はコンタクトレンズをかけて出かけたときは「戦闘モード」となっているため、声掛けをためらわない。
いつもナンパするときの儀式のようなものがあるといい。
勝負服を着るとか、まずはブスに声を掛けるとか、お決まりのルーティーンを作って、そこから始めよう。
さて、渋谷のナンパの続きだ。
その日の僕は「タピオカ」でいこうと決めていた。
実は一度もタピオカを飲んだことはないが、とりあえず流行りのタピオカでいけばいいだろうと。
センター街に移動し、目についた綺麗な女の人に声を掛ける。
「すいません、タピオカの妖精です」
(無視)
気にせず別の女の子にも声を掛ける。
「こんにちは、タピオカの達人です。渋谷で美味しいタピオカ、飲みたくないですか?」
「うざ」
3人ほど声をかけて、その全てに塩対応されてふと思った。
タピオカ、ダメじゃね?
タピオカネタが全く刺さらないのだ。
絶対にいけると思ったのに。
とても残念な気持ちになったが、仕方ない。
道玄坂に移動し、また声を掛ける。
「すみません!」
「すれ違った瞬間、めちゃくちゃ綺麗だな、って思ったんですけど」
「はぁ」
「よかったらお茶でも」
「無理です」
ぐぬぬ。
これは仮説に過ぎないが、一度すれ違ってから追いかけて声をかけてもなかなかうまくいかない。
真正面から堂々と、テンション高く声をかけるのがいいのではないか。
そんなことを考えているうちに、待ち合わせの時間が来てしまった。
仮説その2は、ナンパの成否はやはりテンション次第ということだ。
テンションを上げるにはお酒を飲むのがいいが、お酒を毎回飲むとお金がかかるし健康を損なう。
お酒無しでテンションを上げる方法を身に付けて、次のストナンこそは連れ出しを成功させたい。
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